建設業経理士2級 過去問 第32回 第5問 解説引当金の本社・現場区分を含む精算表の作成
2023年3月12日(日)実施・精算表・配点30点
どんな問題か
決算整理事項にもとづき精算表を完成させる問題。現金過不足、仮設材料の評価額、前払利息、工事現場用機械の減価償却の予定と実際の差額、建設仮勘定から建物への振替、引当金の計上(本社分は費用、現場分は未成工事支出金)を処理し、未成工事支出金の次期繰越額から完成工事原価を逆算して法人税等を計上する。
論点:精算表/決算整理・経過勘定/建設業特有の勘定科目/固定資産・減価償却/引当金/消費税・法人税等/現金・当座預金・銀行勘定調整/材料費・材料の受払
解き方
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B/S 主な資産・負債の期末残高
貸倒引当金は(受取手形255,000+完成工事未収入金457,000−仮受金分12,000)×1.2%。完成工事補償引当金は完成工事高9,583,000×0.2%。
完成工事原価 未成工事支出金からの振替
試算表151,900から仮設材料1,200を減らし、減価償却不足3,000・補償引当金166・現場分賞与13,500・現場分退職給付9,300を加え、次期繰越112,300との差額を完成工事原価へ振り替える。
P/L 税金と当期純利益
税引前当期純利益120,014×30%=36,004(円未満切捨て)。中間納付31,700との差額4,304が未払法人税等。
押さえるべきポイント
- 工事原価は未成工事支出金を経由するため、現場分の費用はすべて未成工事支出金に計上する
- 次期繰越額が与えられたら貸借差額で完成工事原価を求める
- 機械装置の減価償却は予定計上額と実際額の差だけを調整する
間違えやすい点
- 賞与・退職給付引当金の現場作業員分を費用計上してしまう
- 仮受金による完成工事未収入金の減少を貸倒引当金の計算に反映し忘れる
- 仮払金のうち法人税等の中間納付額を前払処理してしまう