建設業経理士2級 過去問 第37回 第5問 解説未成工事支出金経由方式の精算表(決算整理10項目)
2025年9月7日(日)実施・精算表・配点30点
どんな問題か
未渡小切手と未取付小切手の区別、棚卸減耗の工事原価算入、出張旅費の精算、機械装置の予定償却との差額(過大計上)調整、期首に売却した備品の未処理分と残りの備品の償却、建設仮勘定の建物振替と償却、仮受金の整理、各引当金(完成工事補償引当金は戻入れ)、完成工事原価の算定、法人税等の計上を行って精算表を完成させる。
論点:精算表/決算整理・経過勘定/現金・当座預金・銀行勘定調整/固定資産・減価償却/引当金/消費税・法人税等/建設業特有の勘定科目
解き方
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完成工事原価 未成工事支出金から完成工事原価への振替
未成工事支出金292,400+棚卸減耗1,800+現場退職給付6,200−機械償却過大5,000−補償引当金戻入860=294,540から次期繰越284,240を引いた差額。
主な整理記入 当座預金・固定資産・引当金
未渡小切手1,500は当座預金を戻して未払金に、未取付小切手は修正不要。備品売却益=12,000−(20,000−10,000)、残る備品80,000÷4年。補償引当金は設定額42,640が残高43,500を下回るので差額860を戻し入れ、未成工事支出金を減らす。
法人税等 法人税等と未払法人税等
税引前当期純利益193,000×30%。中間納付42,000を差し引いた残りが未払法人税等。
当期純利益・合計 当期純利益と精算表の合計
193,000−57,900=135,100。損益計算書の貸方合計、貸借対照表の借方合計と一致する。
押さえるべきポイント
- 未渡小切手は当座預金を増やして修正し、費用の支払いなら相手は未払金。未取付小切手は修正しない
- 完成工事補償引当金の設定額が残高を下回れば戻し入れて工事原価(未成工事支出金)を減らす
- 期首売却の備品は当期の償却をせず、残りの備品だけを償却する
間違えやすい点
- 機械装置の予定計上額が実際額を上回る(過大)ので、未成工事支出金を減らす方向になる
- 未渡小切手の相手科目を工事未払金にしてしまう(事務用品代なので未払金)
- 出張旅費の従業員立替分500を未払金にせず見落とす