建設業経理士2級 過去問 第36回 第5問 解説未成工事支出金経由方式の精算表(決算整理10項目)
2025年3月9日(日)実施・精算表・配点30点
どんな問題か
現金過剰の雑収入処理、すくい出し方式の仮設材料評価額、仮払金の前払利息と法人税中間納付、機械装置の予定償却との差額調整、期中取得備品の月割償却、建設仮勘定の建物振替と償却、仮受金の振替、貸倒・完成工事補償・退職給付の各引当金、次期繰越額から逆算する完成工事原価、法人税等の計上を行って精算表を完成させる。
論点:精算表/決算整理・経過勘定/固定資産・減価償却/引当金/消費税・法人税等/現金・当座預金・銀行勘定調整/建設業特有の勘定科目
解き方
正解の数値は第36回の資料ページ(無料登録)で確認できます。
完成工事原価 未成工事支出金から完成工事原価への振替
未成工事支出金215,800−仮設材料1,300+機械償却不足3,600+補償引当金260+現場退職給付5,200=223,560から次期繰越153,200を引いた差額を完成工事原価へ振り替える。
主な整理記入 減価償却と引当金
備品は既存分(108,000−36,000)÷3年+当期取得分36,000÷3年×8/12。建物は154,000÷22年×6/12。貸倒引当金は受取手形と、仮受金12,000を差し引いた完成工事未収入金の合計×1.1%。
法人税等 法人税等と未払法人税等
損益計算書欄から税引前当期純利益172,000を出し、30%を計上。中間納付25,300(仮払金)を差し引いた残りが未払法人税等。
当期純利益・合計 当期純利益と精算表の合計
172,000−51,600=120,400。損益計算書の貸方合計と貸借対照表の借方合計に一致する。
押さえるべきポイント
- 工事現場の費用(機械償却差額・補償引当金・現場作業員の退職給付)は未成工事支出金に計上する
- 完成工事原価は未成工事支出金の次期繰越額から貸借差額で求める
- 法人税等は他の整理をすべて終えた後の税引前利益から計算し、中間納付額を差し引く
間違えやすい点
- 仮受金の完成工事未収入金回収分を貸倒引当金の設定対象から差し引き忘れる
- 期中取得の備品を12か月分で償却してしまう
- 費目別の勘定を使わず、工事原価はすべて未成工事支出金に集計する点