建設業経理士2級 過去問 第34回 第5問 解説未成工事支出金経由方式の精算表(現金過不足・建設仮勘定等)
2024年3月10日(日)実施・精算表・配点30点
どんな問題か
現金過不足、すくい出し方式の仮設材料の戻り、仮払金・仮受金の整理、機械装置の予定計上額と実際額の差額調整、建設仮勘定の建物への振替と償却、貸倒・完成工事補償・退職給付の各引当金、法人税等の計上を行い、精算表を完成させる。
論点:精算表/決算整理・経過勘定/現金・当座預金・銀行勘定調整/固定資産・減価償却/引当金/消費税・法人税等/建設業特有の勘定科目
解き方
正解の数値は第34回の資料ページ(無料登録)で確認できます。
整理記入の主な金額 決算整理仕訳
機械装置は予定計上 5,500×12=66,000 が実際 60,000 を上回る過大分 6,000 を未成工事支出金から減らす。貸倒引当金は (54,000+497,500−9,000)×1.2%=6,510 で残高 6,800 との差額を戻し入れる。
未成工事支出金 完成工事原価の算定
212,000+1,600+8,400−1,500−6,000 から次期繰越 102,100 を差し引いた額を完成工事原価へ振り替える。
法人税等 法人税等と未払法人税等
税引前当期純利益 189,000×30%。中間納付額 23,000(仮払金)を差し引いた残りが未払。
当期純利益 当期純利益
189,000−56,700。
貸借対照表の主な金額 整理後残高
完成工事補償引当金は (33,800−5,000) に繰入 1,600 を加え、完成工事高 15,200,000×0.2%=30,400 に合わせる。
押さえるべきポイント
- 工事原価に関わる調整(仮設材料・機械の償却差額・現場分の引当金繰入)は未成工事支出金で処理する
- 過年度工事の補修費は完成工事補償引当金を取り崩す
- 建設仮勘定は完成時に建物へ振り替えてから償却する
間違えやすい点
- 補償引当金の差額補充は、補修費で取り崩した後の残高と比較する
- 貸倒引当金の対象債権は仮受金振替後の完成工事未収入金で計算する
- 現場作業員の退職給付は退職給付引当金繰入額ではなく未成工事支出金