建設業経理士2級 過去問 第36回 第1問 解説増資・有価証券・消費税・修繕・工事進行基準の仕訳5題
2025年3月9日(日)実施・仕訳・配点20点
どんな問題か
準備金の資本金組入れ、利払日の途中で買った公社債の端数利息、消費税を税抜方式で処理する完成工事の請求、改良と原状回復が混在した補修支出、追加工事で請負金額と原価見積が変わった場合の工事進行基準による当期の完成工事高を仕訳する。
論点:株式・配当・純資産/有価証券/消費税・法人税等/固定資産・減価償却/工事進行基準・完成工事高/建設業特有の勘定科目
解き方
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(1) 資本準備金の資本金組入れ(無償増資)
株式を発行しない無償増資なので、資本準備金を減らして資本金へ振り替えるだけでよい。
(2) 債券の購入と端数利息
取得原価=額面×99/100。端数利息は前回利払日の翌日(4/1)から買入日(7/1)までの92日を365日で日割り(額面×1.46%×92/365)し、有価証券利息の借方に計上する。
(3) 完成工事の請求(消費税・税抜方式)
完成工事高には税抜の工事代金だけを計上し、受け取る消費税は仮受消費税として分ける。未収入金は税込額。
(4) 資本的支出と収益的支出の区分
価値を高める改良分は資本的支出として建物に加算し、元の状態に戻す分(5,000,000−3,000,000)は修繕費とする。
(5) 工事進行基準(追加工事による見積変更)
前期分=45,000,000×7,830,000/39,150,000=9,000,000。当期累計=変更後請負金額48,000,000×(7,830,000+11,984,400)/(39,150,000+2,130,000)=23,040,000。差額が当期の完成工事高。
押さえるべきポイント
- 端数利息は前回利払日の翌日から買入日までを日割りし、買手は有価証券利息の借方に計上する
- 税抜方式では完成工事高に消費税を含めず仮受消費税で処理する
- 工事進行基準の見積変更は変更した期の損益に反映し、前期の完成工事高は修正しない
間違えやすい点
- 補修支出の全額を修繕費や建物にしてしまう(改良分と原状回復分を分ける)
- 工事進行基準で当期の進捗度に変更後の請負金額を掛けたまま前期計上分を差し引き忘れる
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