建設業経理士2級 過去問 第36回 解説
2025年3月9日(日)実施・受験者 9,014人・合格率 47.2%
第36回の出題の特徴
第1問は無償増資・端数利息付きの債券購入・税抜方式の消費税・資本的支出と修繕費・工事進行基準の見積変更を問う仕訳5題。第2問は材料費の勘定連絡、銀行勘定調整、本支店の支店勘定、未払賃金の計算。第3問は営業費の分類の穴埋めと直接原価基準による工事別原価計算表、第4問は材料元帳の払出単価(移動平均法・先入先出法・総平均法)、第5問は未成工事支出金を経由する方式の精算表という構成。
大問ごとの出題内容
第1問 増資・有価証券・消費税・修繕・工事進行基準の仕訳5題(20点)
準備金の資本金組入れ、利払日の途中で買った公社債の端数利息、消費税を税抜方式で処理する完成工事の請求、改良と原状回復が混在した補修支出、追加工事で請負金額と原価見積が変わった場合の工事進行基準による当期の完成工事高を仕訳する。
- (1) 資本準備金の資本金組入れ(無償増資)
- (2) 債券の購入と端数利息
- (3) 完成工事の請求(消費税・税抜方式)
- (4) 資本的支出と収益的支出の区分
- (5) 工事進行基準(追加工事による見積変更)
正解の数値は第36回の資料ページ(無料登録)で確認できます。
第2問 材料費・銀行勘定調整・本支店・未払賃金の計算4題(12点)
材料勘定と未成工事支出金勘定の勘定連絡から完成工事原価の材料費を求める問題、銀行残高から調整前の当座預金勘定残高を逆算する問題、本店側の支店勘定の期末残高、賃金勘定の貸借差額から当月未払高を求める問題の4題。
- (1) 完成工事原価報告書の材料費
- (2) 調整前の当座預金勘定残高
- (3) 本店における支店勘定の期末残高
- (4) 当月賃金未払高
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第3問 営業費の分類と直接原価基準の工事別原価計算表(24点)
問1は注文獲得費・注文履行費・全般管理費という営業費の機能別分類について用語を選ぶ穴埋め。問2は予定賃率による労務費と、直接原価基準の予定配賦率による工事間接費を工事ごとに計算して工事別原価計算表を完成させ、配賦差異の月末残高と貸借を答える。
- 問1 営業費の分類(用語選択)
- 問2 月初・工事間接費 月初未成工事原価と工事間接費の予定配賦
- 問2 労務費 予定賃率による労務費
- 問2 完成・未成 当月完成工事原価と月末未成工事原価
- 問2 配賦差異 工事間接費配賦差異の月末残高
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第4問 材料元帳の払出単価(移動平均・先入先出・総平均)(14点)
1か月分の材料の受払記録をもとに、払出単価の計算方法を変えて払出金額や特定工事の材料費、次月繰越高を求める。移動平均法では受入の都度単価を計算し直し、先入先出法では受入ロットごとに払出を追い、総平均法では月全体の平均単価を使う。
- 問1 移動平均法による払出金額
- 問2 先入先出法による101号工事の材料費
- 問3 総平均法による次月繰越金額
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第5問 未成工事支出金経由方式の精算表(決算整理10項目)(30点)
現金過剰の雑収入処理、すくい出し方式の仮設材料評価額、仮払金の前払利息と法人税中間納付、機械装置の予定償却との差額調整、期中取得備品の月割償却、建設仮勘定の建物振替と償却、仮受金の振替、貸倒・完成工事補償・退職給付の各引当金、次期繰越額から逆算する完成工事原価、法人税等の計上を行って精算表を完成させる。
- 完成工事原価 未成工事支出金から完成工事原価への振替
- 主な整理記入 減価償却と引当金
- 法人税等 法人税等と未払法人税等
- 当期純利益・合計 当期純利益と精算表の合計
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過去の回の問題用紙は、試験を実施する建設業振興基金の公式サイトでも公開されています。