建設業経理士2級 過去問 第37回 解説

2025年9月7日(日)実施・受験者 8,010人・合格率 32.2%

第37回の出題の特徴

第1問は利益準備金の積立上限、法人税の確定納付、直接法で記帳した車両の売却、引当金を超える貸倒れ、追加請負金が確定した工事進行基準の仕訳5題。第2問は社債の買入償還、保険金受取額、材料の取引価額、のれん償却額の計算。第3問は決算振替の勘定記入と完成工事原価報告書、第4問は引当金の設定要件の穴埋めと階梯式配賦法の部門費振替表、第5問は精算表という構成。

大問ごとの出題内容

大問形式テーマ配点
第1問仕訳配当・法人税・固定資産売却・貸倒れ・工事進行基準の仕訳5題20点
第2問計算社債償還・火災保険金・材料評価損・のれん償却の計算4題12点
第3問完成工事原価報告書決算振替の勘定記入と完成工事原価報告書の作成14点
第4問部門費振替表引当金の設定要件と階梯式配賦法の部門費振替表24点
第5問精算表未成工事支出金経由方式の精算表(決算整理10項目)30点

第1問 配当・法人税・固定資産売却・貸倒れ・工事進行基準の仕訳5題(20点)

繰越利益剰余金を財源とする配当と利益準備金の積立、確定申告での法人税の納付、減価償却累計額勘定がない車両の売却、貸倒引当金を超えて貸し倒れた完成工事未収入金、前期に見込んだ追加請負金が当期に別の金額で確定した場合の工事進行基準による完成工事高を仕訳する。

  • (1) 株主配当と利益準備金の積立
  • (2) 法人税の確定納付
  • (3) 車両の売却(直接法)
  • (4) 引当金を超える貸倒れ
  • (5) 工事進行基準(追加請負金の確定)

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第2問 社債償還・火災保険金・材料評価損・のれん償却の計算4題(12点)

平価発行した社債を額面未満で買入償還したときの償還益、焼失した倉庫の帳簿価額と火災損失から保険金の受取額を逆算する問題、材料評価損から期末の取引価額を逆算する問題、時価で受け入れた純資産と買収額からのれんの年間償却額を求める問題の4題。

  • (1) 社債の買入償還益
  • (2) 火災保険金の受取額
  • (3) 材料の期末取引価額
  • (4) のれんの1年分償却額

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第3問 決算振替の勘定記入と完成工事原価報告書の作成(14点)

費目ごとの期首残高・当期発生額・次期繰越額の資料から、未成工事支出金、完成工事原価、販売費及び一般管理費、支払利息、完成工事高、損益の各勘定の記入(相手科目記号と金額)を完成させ、あわせて完成工事原価報告書を作成する。

  • 勘定記入 未成工事支出金から損益への振替
  • 報告書 完成工事原価報告書の各費目

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第4問 引当金の設定要件と階梯式配賦法の部門費振替表(24点)

問1は引当金を設定するための4つの要件について用語を選ぶ穴埋め。問2は運搬・修繕・材料管理の3補助部門の費用を、決められた順位にしたがって階梯式配賦法で3つの工事部門に配賦し、部門費振替表を完成させる。

  • 問1 引当金の設定要件(用語選択)
  • 問2 補助部門費の配賦 階梯式配賦法による配賦額
  • 問2 合計 配賦金額と配賦後の部門費合計

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第5問 未成工事支出金経由方式の精算表(決算整理10項目)(30点)

未渡小切手と未取付小切手の区別、棚卸減耗の工事原価算入、出張旅費の精算、機械装置の予定償却との差額(過大計上)調整、期首に売却した備品の未処理分と残りの備品の償却、建設仮勘定の建物振替と償却、仮受金の整理、各引当金(完成工事補償引当金は戻入れ)、完成工事原価の算定、法人税等の計上を行って精算表を完成させる。

  • 完成工事原価 未成工事支出金から完成工事原価への振替
  • 主な整理記入 当座預金・固定資産・引当金
  • 法人税等 法人税等と未払法人税等
  • 当期純利益・合計 当期純利益と精算表の合計

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過去の回の問題用紙は、試験を実施する建設業振興基金の公式サイトでも公開されています。