建設業経理士2級 社債の過去問

第28回〜第39回のうち6回・6問で出題

社債とは

社債の発行・利払い・償還、社債発行費の繰延と償却を問う論点です。発行価額(額面×発行価格/100)で計上する点と、買入償還時の損益の計算がポイントです。

社債が出た過去問と解き方

第39回 第2問賃金未払高・償却原価法・のれん償却・材料仕入高の計算4題

賃金の支給額と労務費から当月の未払高を逆算する問題、償却原価法(定額法)による保有社債の帳簿価額、時価で受け入れた純資産をもとにしたのれんの年償却額、完成工事原価報告書の材料費から材料の仕入高を逆算する問題です。

  • (1) 当月の賃金未払高:正解 ¥821,000。労務費 = 当月支給総額 − 前月未払高 + 当月未払高なので、当月未払高 = 4,038,000 − 3,865,000 + 648,000 = 821,000。源泉所得税等は関係しません。
  • (2) 償却原価法(定額法)による社債の帳簿価額:正解 ¥4,940,000。額面と取得価額の差100,000 ÷ 5年 = 年20,000。前期首に取得したので2年分を加算し、4,900,000 + 40,000 = 4,940,000。
  • (3) のれんの1年分の償却額:正解 ¥300,000。資産は時価で受け入れます(土地は1,500,000)。純資産 = 資産5,000,000 − 負債3,000,000 = 2,000,000。のれん = 買収額5,000,000 − 2,000,000 = 3,000,000、これを10年で割って300,000。
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第38回 第1問配当支払・社債発行・当座借越・工事進行基準などの仕訳5題

源泉徴収を伴う配当金の支払い、割引発行した社債と発行費の繰延、付随費用を含む土地の取得、二勘定制での当座借越、見積総原価と請負金額が変更された工事進行基準の完成工事高計上の5つの取引を仕訳する問題です。

  • (1) 株主配当金の支払いと源泉徴収:配当は株主総会の決議時に未払配当金として計上済みなので、支払時はその未払配当金を減らします。源泉徴収した所得税等は預り金とし、残りを小切手で支払います(当座預金)。
  • (2) 社債の発行と社債発行費:社債は払込金額で計上します。額面10,000,000 × 97.5/100 = 9,750,000。広告費などの発行諸費用は繰延経理するので社債発行費とします。
  • (3) 土地の購入と付随費用:取得原価 = 購入代価8,500,000 + 登記費用230,000 + 整地費用1,500,000 = 10,230,000。固定資産の購入代金として振り出した約束手形は営業外支払手形で処理します。
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第37回 第2問社債償還・火災保険金・材料評価損・のれん償却の計算4題

平価発行した社債を額面未満で買入償還したときの償還益、焼失した倉庫の帳簿価額と火災損失から保険金の受取額を逆算する問題、材料評価損から期末の取引価額を逆算する問題、時価で受け入れた純資産と買収額からのれんの年間償却額を求める問題の4題。

  • (1) 社債の買入償還益:買入額=10,000,000×99.6/100=9,960,000。償還益は額面との差額。端数利息は社債利息として別に処理し、償還損益には含めない。
  • (2) 火災保険金の受取額:焼失時の帳簿価額=5,500,000−4,950,000=550,000。帳簿価額−火災損失200,000が保険金。
  • (3) 材料の期末取引価額:評価損は実地棚卸数量(2,800−80=2,720個)に対して計上されるので、1個あたり評価損=38,080÷2,720=14。帳簿単価350−14。
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第35回 第1問配当・社債発行・固定資産売却・賞与など仕訳5題

繰越利益剰余金を財源とする配当と利益準備金の積立て、割引発行した社債と発行費の支払い、減価償却を直接法で処理している機械装置の期首売却、賞与引当金を超える賞与の支給、すくい出し方式で倉庫に戻った仮設材料の評価額の処理を仕訳させる。

  • (1) 株主配当と利益準備金の積立:積立上限 資本金の1/4 −(資本準備金+利益準備金)=25,000,000−23,000,000=2,000,000 と配当の1/10=300,000 を比べ、小さい方を積み立てる。
  • (2) 社債の発行と社債発行費:払込額 20,000,000×98.5/100。発行による入金と発行費の支払いは別取引として相殺せずに記帳する。
  • (3) 機械装置の期首売却(直接法):2年分償却済みの帳簿価額 5,000,000−1,000,000×2=3,000,000 と売却額の差額が売却益。他人振出小切手の受取りは現金。
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第31回 第2問固定資産の交換・社債償還・未達取引・消費税の計算4題

交換差金を支払った固定資産の交換による取得原価、社債の買入償還での償還益、未達事項整理後の本店勘定・支店勘定の一致額、未払消費税から逆算する仮払消費税の4つを計算する問題。

  • (1) 交換による固定資産の取得原価:自己所有資産の帳簿価額(5,200,000−2,800,000=2,400,000)に支払った交換差金300,000を加える。
  • (2) 社債の買入償還益:買入額は20,000,000×99.8/100=19,960,000。帳簿価額20,000,000との差額40,000が償還益で、端数利息は社債利息として別に処理する。
  • (3) 未達事項整理後の本支店勘定:未達側が仕訳する。本店側は送金未達250を減らして2,900−250=2,650、支店側は2,360−450+390+350=2,650で一致。
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第29回 第1問仕入割引・有価証券売却・配当・社債発行費などの仕訳5題

工事未払金の期日前支払による仕入割引、売買目的有価証券の売却損、建設仮勘定から建物への振替、利益剰余金からの配当に伴う利益準備金の積立、繰延資産とした社債発行費の決算時償却の5題。

  • (1) 工事未払金の期日前支払と仕入割引:割引額は仕入割引(営業外収益)とし、支払額は8,000,000 − 15,000 となる。
  • (2) 売買目的有価証券の売却:売却価額 @280 × 5,000株 と帳簿価額 @300 × 5,000株 の差額がマイナスなので売却損。
  • (3) 新本社建物の完成と建設仮勘定の振替:自社建物の手付金は支払時に建設仮勘定で処理済み。完成・引渡し時に総額を建物へ振り替え、残額を小切手で支払う。
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