建設業経理士2級 手形の過去問

第28回〜第39回のうち4回・4問で出題

手形とは

約束手形の振出し・受取り、手形貸付金・手形借入金、営業外の手形の処理を問う論点です。固定資産の購入など営業外の取引で振り出した手形は「営業外支払手形」で処理します。

手形が出た過去問と解き方

第38回 第1問配当支払・社債発行・当座借越・工事進行基準などの仕訳5題

源泉徴収を伴う配当金の支払い、割引発行した社債と発行費の繰延、付随費用を含む土地の取得、二勘定制での当座借越、見積総原価と請負金額が変更された工事進行基準の完成工事高計上の5つの取引を仕訳する問題です。

  • (1) 株主配当金の支払いと源泉徴収:配当は株主総会の決議時に未払配当金として計上済みなので、支払時はその未払配当金を減らします。源泉徴収した所得税等は預り金とし、残りを小切手で支払います(当座預金)。
  • (2) 社債の発行と社債発行費:社債は払込金額で計上します。額面10,000,000 × 97.5/100 = 9,750,000。広告費などの発行諸費用は繰延経理するので社債発行費とします。
  • (3) 土地の購入と付随費用:取得原価 = 購入代価8,500,000 + 登記費用230,000 + 整地費用1,500,000 = 10,230,000。固定資産の購入代金として振り出した約束手形は営業外支払手形で処理します。
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第34回 第1問有価証券売却・資本組入れ・進行基準の見積変更など仕訳5題

売買目的有価証券の一部売却、自社建物の建設代金の前払い(手形振出し)、前期に一部引当てした債権の貸倒れ、資本準備金の資本金組入れ、工事進行基準で総工事原価見積額と請負金額が増額された場合の当期完成工事高を仕訳で問う。

  • (1) 売買目的有価証券の売却:売却価額 @520×3,000株 と帳簿価額 @500×3,000株 の差額が売却益となる。
  • (2) 本社建物の建設代金前払いと営業外手形:完成前の自社建物への支払いは建設仮勘定。本業以外の取引で振り出した手形は営業外支払手形で処理する。
  • (3) 引当金設定済み債権の貸倒れ:引当額 1,600,000×50%=800,000 を取り崩し、超過分 800,000 は貸倒損失とする。
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第31回 第1問社債取得・無償増資・工事進行基準などの仕訳5題

他社社債の端数利息付き購入、本社建物の補修工事の資本的支出・収益的支出への区分、資本準備金の資本金組入れ、実行予算見直しで総工事原価見積額が増えた工事の当期完成工事高、前期に引き当てた完成工事補償の補修支出の5つの取引を仕訳する問題。

  • (1) 社債の取得と端数利息:取得価額は10,000,000×98/100=9,800,000。端数利息は有価証券利息の借方に計上し、合計を当座預金で支払う。
  • (2) 資本的支出と収益的支出:改良分500,000は資本的支出として建物、原状回復分1,850,000−500,000=1,350,000は修繕費。本社建物の補修は営業外取引なので手形は営業外支払手形。
  • (3) 資本準備金の資本金組入れ:無償増資は株主資本内の計数の変動なので、資本準備金から資本金へ振り替えるだけで資産は動かない。
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第30回 第1問新株発行・消費税還付・工事進行基準などの仕訳5題

払込期日前の新株払込金、期末の消費税の精算(還付となるケース)、直接記入法で記帳している機械の期首売却、請負金額が増額された工事の工事進行基準による当期完成工事高、約束手形を受け取って行う貸付けの5つの取引を仕訳する問題。

  • (1) 新株発行の払込金受入:払込期日前に受け取った払込金は、資本金ではなく新株式申込証拠金とし、相手勘定は別段預金とする。@3,600×2,000株=7,200,000。
  • (2) 決算時の消費税の精算(還付):仮払分が仮受分を上回るので、差額158,000−140,000=18,000は還付される未収消費税として計上する。
  • (3) 直接記入法による機械の期首売却:直接記入法では機械装置勘定に帳簿価額が残っているので、600,000−480,000=120,000を減らす。売却価額150,000との差額30,000が売却益。
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