建設業経理士2級 過去問 第35回 第1問 解説配当・社債発行・固定資産売却・賞与など仕訳5題
2024年9月8日(日)実施・仕訳・配点20点
どんな問題か
繰越利益剰余金を財源とする配当と利益準備金の積立て、割引発行した社債と発行費の支払い、減価償却を直接法で処理している機械装置の期首売却、賞与引当金を超える賞与の支給、すくい出し方式で倉庫に戻った仮設材料の評価額の処理を仕訳させる。
解き方
正解の数値は第35回の資料ページ(無料登録)で確認できます。
(1) 株主配当と利益準備金の積立
積立上限 資本金の1/4 −(資本準備金+利益準備金)=25,000,000−23,000,000=2,000,000 と配当の1/10=300,000 を比べ、小さい方を積み立てる。
(2) 社債の発行と社債発行費
払込額 20,000,000×98.5/100。発行による入金と発行費の支払いは別取引として相殺せずに記帳する。
(3) 機械装置の期首売却(直接法)
2年分償却済みの帳簿価額 5,000,000−1,000,000×2=3,000,000 と売却額の差額が売却益。他人振出小切手の受取りは現金。
(4) 賞与引当金を超える賞与の支給
前期負担分は引当金を取り崩し、超過する当期負担分 1,000,000 は賞与として費用処理する。
(5) 仮設材料の戻り(すくい出し方式)
すくい出し方式では払出時に全額工事原価としているので、戻った評価額を未成工事支出金から材料貯蔵品へ振り替える。
押さえるべきポイント
- 利益準備金の積立額は「資本金の1/4までの残り」と「配当の1/10」の小さい方
- 社債発行費は繰延資産として計上でき、入金と相殺しない
- 勘定科目群に減価償却累計額がなければ直接法と判断する
間違えやすい点
- (2)で当座預金を純額 19,550,000 で記入しない
- (4)で支給額全額を賞与引当金で取り崩さない
- (5)は科目群に材料費がないため未成工事支出金を使う
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