建設業経理士2級 過去問 第29回 第1問 解説仕入割引・有価証券売却・配当・社債発行費などの仕訳5題
2021年9月12日(日)実施・仕訳・配点20点
どんな問題か
工事未払金の期日前支払による仕入割引、売買目的有価証券の売却損、建設仮勘定から建物への振替、利益剰余金からの配当に伴う利益準備金の積立、繰延資産とした社債発行費の決算時償却の5題。
解き方
正解の数値は第29回の資料ページ(無料登録)で確認できます。
(1) 工事未払金の期日前支払と仕入割引
割引額は仕入割引(営業外収益)とし、支払額は8,000,000 − 15,000 となる。
(2) 売買目的有価証券の売却
売却価額 @280 × 5,000株 と帳簿価額 @300 × 5,000株 の差額がマイナスなので売却損。
(3) 新本社建物の完成と建設仮勘定の振替
自社建物の手付金は支払時に建設仮勘定で処理済み。完成・引渡し時に総額を建物へ振り替え、残額を小切手で支払う。
(4) 剰余金の配当と利益準備金の積立
積立上限 = 資本金の1/4(250,000)−(資本準備金150,000 + 利益準備金50,000)= 50,000。配当の1/10 = 30,000 の方が小さいので30,000を積み立てる。
(5) 社債発行費の償却
繰延資産とした社債発行費を償還期限5年で均等償却する(600,000 ÷ 5年)。
押さえるべきポイント
- 期日前支払の割引は仕入割引(営業外収益)
- 利益準備金の積立額は「配当額の1/10」と「資本金の1/4 − 準備金合計」の小さい方
- 自社建物の前払い(手付金)は建設仮勘定で処理し、完成時に建物へ振り替える
間違えやすい点
- (4)で準備金の積立上限を先に確認せずに配当の1/10を積み立てない(今回はたまたま1/10が小さい)
- (3)の建物計上額を小切手支払額の4,600,000にしない
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