建設業経理士2級 過去問 第31回 第1問 解説社債取得・無償増資・工事進行基準などの仕訳5題
2022年9月11日(日)実施・仕訳・配点20点
どんな問題か
他社社債の端数利息付き購入、本社建物の補修工事の資本的支出・収益的支出への区分、資本準備金の資本金組入れ、実行予算見直しで総工事原価見積額が増えた工事の当期完成工事高、前期に引き当てた完成工事補償の補修支出の5つの取引を仕訳する問題。
解き方
正解の数値は第31回の資料ページ(無料登録)で確認できます。
(1) 社債の取得と端数利息
取得価額は10,000,000×98/100=9,800,000。端数利息は有価証券利息の借方に計上し、合計を当座預金で支払う。
(2) 資本的支出と収益的支出
改良分500,000は資本的支出として建物、原状回復分1,850,000−500,000=1,350,000は修繕費。本社建物の補修は営業外取引なので手形は営業外支払手形。
(3) 資本準備金の資本金組入れ
無償増資は株主資本内の計数の変動なので、資本準備金から資本金へ振り替えるだけで資産は動かない。
(4) 総工事原価見積額変更時の工事進行基準
前期=550,000,000×70,950,000/473,000,000=82,500,000。当期は変更後見積額478,000,000で累計進捗度30%を出し、165,000,000−82,500,000=82,500,000。
(5) 完成工事補償引当金の取崩し
支出額260,000が引当金残高580,000以内なので、支出額全額を引当金の取崩しで処理する。
押さえるべきポイント
- 購入側の社債は投資有価証券、端数利息は有価証券利息で処理する
- 改良は資本的支出、原状回復は収益的支出に区分する
- 見積額の変更は変更した期の損益に反映させ、前期分は修正しない
間違えやすい点
- 社債の発行側の処理(社債・社債利息)と混同しない
- 本社建物の補修代金の手形は営業外支払手形になる
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