建設業経理士1級 過去問 解説
第28回〜第37回・30問の設問別解説を論点別にまとめました
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解説を読む前に押さえたい3つの視点
1答えより先に「なぜその勘定科目か」を読む
解説を読むとき、合っていたかどうかだけを確認して終わると次に活きません。仕訳であれば、どの取引がどの科目に対応するのかという判断の根拠を先に読んでください。建設業経理士の出題は形式が安定しているため、判断の根拠さえ持っていれば数字が変わっても対応できます。
2建設業の科目を、知っている科目に翻訳する
未成工事支出金は仕掛品、完成工事未収入金は売掛金、未成工事受入金は前受金に対応します。解説に出てくる建設業特有の科目を、商業簿記で知っている科目に置き換えながら読むと、独立した暗記項目が一気に減ります。
3計算問題は、解説の途中式を書き写して確認する
配賦計算や原価の集計は、答えを見て納得しても手が動かないことがよくあります。解説ポイントの計算過程は、目で追うだけでなく一度書き写してください。どの数字をどこから持ってきたのかが、書いて初めて見えるようになります。
論点別に解説を探す
苦手な論点から、その論点が出題された回の解説へ直接進めます。
完成工事高・完成工事原価報告書を含む、建設業の財務諸表を組み立てる論点です。
工事間接費の配賦、費目別・部門別計算など、工事ごとの原価を集計する論点です。
- 第37回 第3問総合原価計算と直接原価計算総合原価計算では完成品換算量を用いて原価配分を行います。直接原価計算では変動費と固定費を区分し、限界利益を算出します。
- 第36回 第2問個別原価計算と工程別原価計算工事別に原価を集計し、直接費は賦課、間接費は配賦基準に基づき各工事に配分します。工程別原価計算では工程ごとの進捗管理が重要です。
- 第35回 第2問標準原価計算と原価差異分析各原価要素について標準と実際の差異を算出し、価格差異・数量差異等に細分化して分析します。差異の原因分析と管理責任の所在を明確にします。
- 第34回 第2問直接原価計算とCVP分析変動費と固定費を区分し、限界利益を算出します。全部原価計算との利益差額は固定製造間接費の期間配分の違いにより生じます。
- 第33回 第2問総合原価計算と副産物の処理各工程で先入先出法または平均法を適用し、副産物の評価額を控除して主産物の原価を算定します。工程間の振替計算も正確に行います。
- 第32回 第2問活動基準原価計算(ABC)ABCではコストドライバーに基づき間接費を配賦するため、工事の特性に応じたより正確な原価計算が可能になります。従来法との差異分析も行います。
- 第31回 第2問部門別原価計算補助部門費を相互配賦法により製造部門に配賦した後、各製造部門から工事への配賦を行います。連立方程式を用いた正確な計算が求められます。
- 第30回 第2問意思決定のための原価計算埋没原価と機会原価の概念を用いて、受注による差額利益を算定します。制約条件下では制約資源当たりの限界利益で優先順位を決定します。
- 第29回 第2問品質原価計算品質原価を4つのカテゴリーに分類し、品質投資の最適配分について分析します。予防・評価コストの増加が失敗コストの削減につながる関係を理解します。
減価償却や引当金の設定、経過勘定を反映して精算表を仕上げる論点です。
上記に当てはまらない出題です。
- 第35回 第3問安全性分析と生産性分析安全性指標(流動比率、固定長期適合率等)と生産性指標(労働生産性、資本生産性等)を算出し、業界平均と比較して経営課題を明らかにします。
- 第34回 第1問キャッシュ・フロー計算書と減損会計税引前当期純利益からスタートし、非資金項目の加減算、運転資本の変動を反映して営業CFを算出します。減損損失は非資金費用として加算調整します。
- 第34回 第3問収益性分析と成長性分析完成工事総利益率、営業利益率、ROA、ROE等の収益性指標と、売上高成長率、経常利益成長率等の成長性指標を算出し、トレンドを分析します。
- 第33回 第3問総合経営分析各分析指標を体系的に算出し、2社の比較分析を通じて各社の経営上の強み・弱みを明らかにします。建設業特有の指標も含めて総合評価を行います。
- 第31回 第3問効率性分析と回転期間分析総資本回転率、完成工事未収入金回転期間、未成工事支出金回転期間等を算出し、建設業特有の資産効率を評価します。
- 第30回 第3問キャッシュ・フロー分析営業CF対売上高比率、営業CF対負債比率、フリーキャッシュ・フロー等を算出し、企業の資金創出能力と財務健全性を評価します。
- 第29回 第3問財務比率のトレンド分析5期分の財務比率の推移をグラフ化・分析し、改善傾向にある指標と悪化傾向にある指標を識別します。業界動向も踏まえた改善提言を行います。
- 第28回 第1問本支店会計と帳簿組織本店・支店間の内部取引を相殺消去し、内部利益を控除して合併財務諸表を作成します。未達取引の整理も重要なポイントです。
- 第28回 第2問設備投資の経済性計算投資額と将来のキャッシュ・フローを見積もり、NPV法では割引現在価値を、IRR法では投資利益率を算出して投資判断を行います。
- 第28回 第3問セグメント分析土木・建築・不動産等のセグメント別に収益性指標を算出し、各セグメントの経営成績を比較分析します。将来性を考慮した経営資源配分を提言します。
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